食文化 自慢の味は食べ物を大切にするお母さんの知恵
「やたら漬け」
畑や山にあるそこいらの野菜を使う昔からの漬物は、深みある味でくせになる味。
なんといってもネーミングに惹かれます!!
なんにもかんにも入れてやたらに漬けるから「やたら漬け」
やたらに漬けるからといって簡単ではありません、なんでも田舎の料理は手間がかかっています。
すぐには作れない、時間をかけてゆっくりゆっくり熟成させる。
そこに込められた作り手の想いがあるからおいしさが深いわけです。
みょうが、唐辛子、きゅうり、しいたけ、しその実、カボチャ、にんじんなどなど、まずは塩漬け。水でもどしてしぼります。清水さんの家には漬物を絞るための洗濯機があるそうで、それで絞り終えたら大きな入れ物に調味料、砂糖、酒をくわえます。
まぜくって、自分で食べておいしい味になればよい、目分量!!
粕、野菜、粕と重ねて袋に詰めて漬けこみ、重石をして一か月漬けます。
冬のうちに漬けておいたものを食べるときだけ粕から出して食卓に並ぶやたら漬け。
「しその実がよおけ入っていた方が美味しい!
なめこがあれば、もっと美味しいものができます!!」
おいしくできるコツ、35℃の焼酎を防腐剤に使うこと、大きな鍋にいっぺんに作って
作る量、時期はええもん市に出すぐらいで、頻繁には作らないそうですが、楽しみにしておられるお客さんがたくさんおられるそうです。
ぜひ、ええもん市の日には清水のおばあちゃんの手間暇かけた「やたら漬け」手にとってみてください。